人の究極の欲求が2つあります。
その1つが承認されたい!という欲求です。
相手の欲しいことを満たすのがポイントとすれば、
承認をすればよいわけです。
なかでも一番簡単な承認が 、まず相手の話を聞くことです。
ところがこの聞くという基本が意外に難しい・・。
セミナーや講演をしているときに
私は日ごろから相手の話をよく聞いているなと思う方
手を挙げてくださいというと
ほとんどの人が元気よく手を挙げて
「人の話はよく聞いていますよ」と話します。
そこで、ワークとして「相手の話を30秒間聞いてください。 」
「そして次にそのまま話の順番を変え時に
できるだけ そのまま相手に話てください。 」
というワークをやってみます。
そうするとどうでしょうか、
さきほどまで自信満々だった方が 照れ笑いされたり、
首を傾げたりされます。
そうなんです、
実は日ごろ 相手の話を熱心に聞いているつもりでも
意外に“聞けていない”のです。
まずは聞けていないことに気づくことが大事です。
自分で私は相手の話をよく聞いている。
“できている”と認識してしまうとある時点で成長が止まりますし、
能力も低下しがちです。
※できている やったことがある 知っている の3つが危険キーワードですね。
聞くということはよく漢字で聴く 訊く など種類があるといわれますが
実際そのとおり段階があると思います。
・はいはい、と適当な相槌を入れている程度の聞き方。
・尋問のような聞き方。
・相手のことを理解しながら聞く
・母親や教師のように真剣に親身になって聞く
・相手が口に出して話していないことでも気づき、キャッチする聞き方
みたいな段階があるとセミナーでは説明しています。
次に聞いたあとどう解釈するか、
理解するか受け入れするかについてです。
ポイントは
・聴いて 一旦現状をありのままを承認します。
・「受け入れる」のではなく「受け止める」ようにします。
すべて受け入れをしていたら大変ことになりますね。
一旦は「そうなんですね」と受け止めましょう。
・ここでもラポール(心のかけはし)が大切です。
信頼関係がないと本音の部分までは話をしません。
・2番目の聞き方にいれた尋問になっていないか 注意しましょう。
問い詰めるのはよくないですね。
・途中で自分の考え、意見、評価をいれない
特に、評価を入れがちな聴き方をしていないかを考えてみることです。
親密な間柄になっても評価をいれたり、
意見ばかりいう批評家になってしまっては ラポールが
壊れて関係性が悪化します。
「受け入れない」は自分が正しく、
相手が間違っているという判断です。
これはあまり賢明とはいえません。
くわしくはまた別の機会に紹介いたしますが、
主張・意見は基本的に各自が勝手に思い作り上げているものなので
すべてが正しいということです。
否定しても関係性の構築はありません。
「受け入れる」は相手の主張・意見が自分との意見が
違っていてもそれが正しい“ルール”として
取り込もうとすることです。
「受け止める」は相手の主張・意見と自分の意見が違うことを認識して、
どこが違うのかを考え、確認することです。
そうしないと「受け入れる」ばかりでは自分の考えがなくなりつらくなります。
ラポールと信頼関係をまずは作りましょう。
この人は何を言っても話してもまずは聞いてもらえる、
受け止めてもらえるんだという 空気をつくることです。
そうすると新しい意見、アイデアが話せるようになるし、
建設的に主張・意見の違いについて視点を変えたり考えることが
できるようになります。 相手の話を聞いて
違いがあれば へぇー面白いことや考え方があるんだねぇーと
してよく話を聞いてみましょう。
まずは聞くとことからはじめ、まずは相手を承認するところからはじめましょう。
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